茶道具の炭斗（すみとり）２点です。１点は瓢（ふくべ）がくり抜き加工された炭斗でツルが残されています。もう１点は竹細工による利休形炉用炭斗です。母が生前にお茶を楽しんでいたこともあり、その時に手に入れたものだと思います。仕舞われていた段ボール箱に敷かれていた新聞紙の年号が昭和４９年であったことから２点はそれ以前の製品だと考えられ、およそ５０年は経年の骨董の炭斗です。使用状況は不明ですが、骨董であるため、内外部にうっすらとした汚れや細かなキズは否めません。瓢の内側に部分的に少しの変色、竹細工の内側に１．５ｃｍ×０．５ｃｍ程度の破れが見られますが、これら以外の損傷はほとんど見つかりません。ガタツキなどはなく比較的良好な状態と言えます。なお、瓢のツルが外れそうな状態ではありません。それぞれの炭斗の大きさや重さはおよそ次の通りです。【瓢炭斗】大きさは、高さ（持ち手含む）２３ｃｍ、胴幅２３ｃｍ、開口部長手１３ｃｍ、短手９．５ｃｍ、重さは２１０ｇです。【利休形炉用炭斗】大きさは、高さ１３ｃｍ、口外径２５．５ｃｍ、内径２３ｃｍ、四方底部２２．５ｃｍ角、重さは１９０ｇです。瓢と竹細工の古い炭斗ですが、状態は比較的良く、お茶道具として活用していただければ幸です。