虫プロ商事発行の漫画誌「COM」の昭和45年11月号「COM」は手塚治虫が「描きたいものが描ける雑誌」「新人を育てる雑誌」をめざし虫プロ友の会が発行していた会報「鉄腕アトムクラブ」を発展解消する形で昭和42年に創刊した月刊誌です「COM」は「COMIC」(漫画)「COMPANION」(仲間)「COMMUNICATION」(伝える)の意「まんがエリートのためのまんが専門誌」をキャッチフレーズとして昭和42年１月号から昭和46年12月号まで５年にわたって刊行され昭和48年８月号が１号だけ復刊されましたがこれを最後に虫プロ商事は倒産します先行し39年に創刊された「月刊漫画ガロ」を強く意識しており両誌はライバル誌と言われました「ガロ」が白土三平の「カムイ伝」を看板としていたのに対し「COM」は手塚治虫の「火の鳥」を看板に手塚治虫の旧作の復刻や石森章太郎「サイボーグ009・神々との闘い」　　「章太郎のファンタジーワールド・ジュン」永島慎二「漫画家残酷物語」「フーテン」藤子不二雄「マンガニカ」など錚々たる作家が執筆しました同時に新人の登竜門としてその後の漫画界をリードしてゆくあだち充、竹宮惠子、岡田史子諸星大二郎、西岸良平、コンタロウなどさまざまなジャンルの漫画家が生まれました掲載作品と記事手塚治虫「火の鳥」第６部 復活編２松本零士「無限軌道1997」石森章太郎「サイボーグ009神々との闘い」あすなひろし「スウという名の童話」カラー藤子不二雄「マンガニカ」長谷邦夫「フロイト」青柳裕介「かえろ」岡田史子「黒猫シャノワール」宮谷一彦「白夜 悲しき天使 ルイのための童話」樋口太郎「もしも私がセールスしたら」やまだ紫「11月８日に」芥真木「結目」中山かえる「一人と一匹」やなせ・たかし「まんが封切館その14」特集「マル秘公開　ＣＯＭ読者白書」つのだじろう作品リスト「これがアニメーションだ！」辻真先「日本まんがのアメリカ征服なるか　モリケン、　ニューヨーカーをめざす！」小野耕世　「まんがと私」小沢正、立木三朗、里吉しげみなど経年劣化で傷みはありますが保存状態は良好です漫画ファンのかたいかがですか